「遺品整理」って結局どうやったらいいのかわからないのですが。
いままでの記事から、あらためて「遺品整理」の順番をおさらいしてみましょう。
遺品整理って結局どういう順番でやればいいの?と疑問に思う方もいるのでは…と思い、今回は
「遺品整理」をする順番、方法の手順
をまとめました。
「遺品整理」のやり方がわからない、どういった順番で整理すればいいの?と悩んでいる方に読んでいただきたい記事です。
目次
理想的な「遺品整理」の手順
ここでは過去の記事を例にあげつつ、以下の順番で「遺品整理」の理想的な方法を考えていきます。
「遺品整理」の方法
- 今すぐにでもやること
- 亡くなったあとにやること
- 自分でやるか、業者に頼むか
- 遺品整理をおこなう手順
- 遺すと決めた遺品について
今すぐにでもやること
まず、亡くなっていない状態であってもできることを挙げます。
「遺品整理」を気になった今が、動く時です。
存命なうちに品物の由緒を聞いておく
実はこれが一番大切な「遺品整理」になります。
著名な人物や蒐集家が亡くなった場合に、遺された品の由緒がわかっていないと遺族は身動きがとれなくなってしまいます。
最悪の場合、価値のわからない業者に引き取られたり、捨てられたりしてしまうのです。
そうならないために、ぜひ生前に品物の由緒を聞いて記録しておくか、記録しておくように頼んでください。
実際は相手がやりたがらなかったり、自分が面倒くさかったりで、ほっておいたままうやむやになってしまうパターンが多いとは思いますが、現実にその時が来た場合、膨大な「貴重かもしれないけれどなんだかわからない」遺品に囲まれることになってしまいます。
そうならないためにあらかじめ記録をとっておけば、いざ「遺品整理」の際やその後の管理がとても楽になるのです。
身近に懇意に相談できる人を見つけておく
まわりに「遺品整理」の経験がある人がいる場合は、話を聞いておくことが大事です。
いざというときに何もわからずわたわたしたまま、慌ててネットで見つけた遺品整理業者を頼んで遺品整理してもらうというのが一番よくないパターンです。
もし経験者が身近にいたら、その人が利用した遺品整理の業者を紹介してもらうこともいいでしょうし、良くなかった点を聞けたらそれを参考にすることもできます。
周りに経験者がいない場合は、あらかじめ相談できるリサイクル業者か士業を見つけて一度利用しておくことをオススメします。
いきなり「遺品整理」を相談するのではなく、以前利用したことがある業者だと信頼感がまったく異なります。
リサイクル業者は例えば【エキテン】を利用すると近くのショップを知ることができます。google mapで「リサイクルショップ」と打っても色々出てくるかと思います。
もし税理士をお探しでしたら、【税理士ドットコム】のようなサービスもありますのでお問い合わせしてみてはいかがでしょうか。相続税でお悩みの方にも良いかと思います。
亡くなったあとにやること
亡くなったあと、すぐに「遺品整理」をしてはいけません。その理由は以下に書きましたが、
法定相続人全員の了解なく、相手分の遺品整理をしてしまうとトラブルの元になるからです。相続放棄する人も同様に遺品に触れてはいけません。
相続問題が解決した後にオススメの「遺品整理」の順番は、以下の記事で書いたように、
大きな家具などがある場所を一度リセットしてから、その場所に遺品を集めて「遺品整理」をすることをオススメします。
一回で遺品整理業者に来てもらっておしまいにするのは楽で安くて便利なのですが、業者を通してではなく、一度自分の目で遺品を整理する時間をワンクッションおいていただければと思います。
冷蔵庫やテレビやベッドや洗濯機など、大きいものだけをリサイクル業者に頼むというのもいいかもしれません。
自分でやるか、業者に頼むか
「遺品整理」を自分でやるのがいいのか、業者に頼むのがいいのかという問題については正解はなく、以下にも書いた通り、
自分に合ったやり方を見つける必要があります。
近年は例えば以下のように「遺品整理士」などのいる業者も増えてきましたので参考になさってください。
業者に頼むと決めた場合も丸投げではなく、自ら「遺品整理」に関わる気持ちを忘れずに、不用品も本当に世の中にとって不用品なのかを考えて整理していただきたいと思います。
遺品整理をおこなう手順
家中すべてを片付ける
相続問題も解決し、自分で片付けるか業者に頼むかを決定したあとは、実際に故人の遺品を片付けることになります。
以下の記事で詳しく書いたように、
② その中から必要な品と売れる品と不要な品を判別する
③ 不要な品を処分業者に頼んで処理してもらう
④ 売れる品を買取業者に頼んで買い取ってもらう
⑤ 必要な品を形見分けしたり、保管整頓する
このように「遺品整理」には作業する順番があります。③と④はどうやっても業者に頼むしかありませんが、他は自力でもできます。
空き家になった場合
遺品整理が終わり家が空き家になった後は、その家をリフォームして誰かが住めるようにするか、解体するかを選ぶことになるかと思います。
空き屋に対しては以下で書いたように、解体や修繕に補助金が出る地区が多いです。
逆に空き家のまま放置していると、固定資産税の税率が高くなったり周囲の迷惑になりますので気をつけましょう。
遺すと決めた遺品について
遺すと決めたからには、世に存在を出していくことをオススメします。
死蔵していては、遺品にとっても遺族にとっても世の中にとってもどんどん価値のない状態になっていき、名を遺した方のこともいつか忘れ去られていくだけです。
そうならないよう、遺すと決めた遺品については公開することを検討してください。
例えば絶版になっている本はアナログやデジタルで復刊する。
例えば著名人の愛用品をネットで公開したり、記念館を作ったり、デパートの展覧会に出店する。
「そうはいっても私たちは普通の人だから公開なんて難しい」という方はフィールドアーカイヴが全力でお手伝いいたしますので、ぜひご相談ください。
先人の叡智をいまの力に。世の中に忘れられず影響を与え続ける方法を、全力でサポートいたします!
まとめ
いかがでしたか?今回は、
「遺品整理」をする順番、方法の手順
をまとめました。
理想的な「遺品整理」の手順として「生前に品々の由緒を聞いて記録しておく」「信頼できる相談相手を見つけておく」をおこなっておくと後が楽です。
「遺品整理」はいらないものを捨てる作業だけではなく、必要なものを遺す作業でもあるということを是非、心にとどめていただければと思います。
この記事があなたの「遺品整理」のお役に立てたら嬉しいです。
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