「遺品整理士認定協会」ってどんな協会ですか?
「遺品整理士」という資格を出している遺品整理士認定協会について調べてみました。
「遺品整理」を調べていると出てくる「遺品整理士認定協会」ってどういう協会なんだろう?と疑問に思う方もいるのでは…と思い、今回は
「遺品整理士認定協会」について
をまとめてみました。
「遺品整理士認定協会」はいつ頃できて、どういった協会なのか知りたいと思っている方に読んでいただきたい記事です。
遺品整理士認定協会とは
一般社団法人 遺品整理士認定協会は、少子高齢化社会が進む日本で急増している「遺品整理」を専門でおこなえる「遺品整理士」を養成すべく、講座の運営や資格の発行を行う団体です。
平成22(2010)年に発足し、公式サイトによると、平成31年時点で25,000名を超える会員、1,000社を超える法人会員がいるそうです。2021年時点ではもっと増えていると思われます。
協会の理念と目的
遺品整理士認定協会は、以下のような理念と目的をもって設立されました。
遺品整理士認定協会は、遺品整理業の社会的役割と事業者数の増大に伴う、モラルの低下を是正することを理念とし、業界の健全育成をはかるため、遺品整理士養成講座を運営するとともに、認定試験を実施することを目的として設立されています。
一般社団法人 遺品整理士認定協会
業界の健全育成のため、優れた「遺品整理士」の養成を行うことを第一の事業目的としています。
協会成立の背景
この協会が成立した背景には、高齢化が進む日本社会の抱える課題や高まるニーズと共に増加した依頼者と遺品整理業者のトラブル防止などがあります。
少子高齢化社会のため
遺品整理の専門家認定が急務となった理由その1として、「65歳以上が人口の25%」という現在の日本の少子高齢者化社会があげられます。高齢化が進むことで、孤独死や高齢者が高齢者を介護する「老老介護」などが急速に増加しています。
以前は親類が大勢集まって故人の遺品を片付け、形見分けをすることができましたが、現在は残された高齢者一人や子供一人が遺品を整理しなくてはいけない状況が増え、対応しきれなくなっているのです。
遺品整理が多岐にわたり複雑なため
遺品整理の専門家認定が急務となった理由その2として、遺品整理作業が複雑になっていることがあげられます。
遺品整理は遺品を仕分けすることが主な作業ですが、今の時代、大きく重い家財道具から家電のリサイクル手続き、遺品供養等、単に処分整理するだけでも手続きが非常に多岐で複雑です。
これらの作業を高齢の遺族や身内だけで行うのは、想像以上に大変な作業です。故人が亡くなった精神的ダメージだけでなく、時間的にも肉体的にも疲弊してしまうので、遺品整理の専門家が必要とされはじめているのです。
トラブル防止のため
遺品整理の専門家認定が急務となった理由その3として、遺品整理業者のトラブル多発があげられます。
かつて遺品整理作業は主に不用品回収業者やハウスクリーニング業者が求められるままにおこなっていましたが、遺品整理業務が増えるにつれ、中には遺品を不法投棄したり法外な処分料金を請求したりする悪質な業者が増えてきました。
協会では運営理念である「業界の健全育成」のために大学教授や環境省などと連携し、そういった悪徳業者についての実態調査や研究協力も行い、是正に努めているのです。
協会の運営母体
北海道千歳市に拠点を置く「遺品整理士認定協会」。
「NPO法人ポータルサイト」および「東京都生活文化局」にてNPO法人で「認証法人」として認定され、
認証日:令和元年5月17日
代表者氏名:木村 栄治
主たる事務所の所在地:東京都品川区
定款に記載された目的:この法人は、高齢化によって、大きな社会問題となっている「孤立死」や「自殺」の防止に取り組むことを第一に、そうした背景より、近年需要が高まっている、遺品整理業界の中で起こる、費用の「高額請求」や遺品の「不法投棄」の防止など、遺品整理業界の健全化に向けた活動を行っていくことで、社会全体の健全化に寄与することを理念に活動を行うものとする。
以上のように記載されていました。
どういう理念と目的で設立した協会なのかがわかったかと思います。
まとめ
いかがでしたか?今回は、
「遺品整理士認定協会」について
をまとめてみました。
急増する「遺品整理」のニーズにこたえトラブルを減らすために、必要とされ誕生した協会だということがわかりました。
この記事があなたの「遺品整理」のお役に立てたら嬉しいです。
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