遺品整理をしたいのだけれども、値段の相場ってどんな感じなのかな。
遺品整理にかかる諸々の費用の相場を調べてみました。
遺品整理をしたいのだけど値段の相場がわからないという方もいるのでは…と思い、今回は
「遺品整理」料金の相場について
をまとめてみました。
「遺品整理」にかかる料金の相場を知りたいと思っている方に読んでいただきたい記事です。
[rtoc_mokuji title=”” title_display=”” heading=”” list_h2_type=”” list_h3_type=”” display=”” frame_design=”” animation=””]慌てて業者を探す前に、ぜひ身近に遺品相談ができ信頼できる人を見つけておきましょう。
遺品整理では何にお金がかかる?
遺品整理では以下のような作業が必要になります。
- 必要なものと不要なものの仕分け
- 形見分けの仕分け
- 価値のあるものを売る
- リユースやリサイクルの手配
- 供養が必要な場合の手配
- ゴミや産業廃棄物の処分
①と②は「整理収納アドバイザー」
③は「骨董品買取業者」
④は「リサイクルショップ」
⑤はお寺などの「遺品供養(お焚き上げ)」
⑥は「不用品回収業者」
がそれぞれ専門におこなってくれます。
要所要所を自力でおこないつつ専門業者に頼む方法もありますし、①から⑥までを一括でしてくれる「遺品整理業者」に頼む方法もありますが、業者に頼む以上、遺品整理作業にはお金がかかってきます。
多くの業者は作業の前に無料で見積もりを出してくれます。
業者に頼んだ場合は、上記にかかる料金の他、人件費、運搬費などが加わることが注意点です。
専門業者に頼んだ場合
遺品整理に関する業者には「整理収納アドバイザー」「骨董品買取業者」「リサイクルショップ」「遺品供養(お焚き上げ)」「不用品回収業者」「遺品整理業者」などがあります。
それぞれの特性と一般的な相場を以下に記します。
整理収納アドバイザー
まずは「整理収納アドバイザー」。頼む際には遺品整理というよりも、不用品整理という側面が強くなりますが、最近は遺品整理(生前整理)を積極的におこなう収納整理アドバイザーも増えてきました。
特性は、
収納整理アドバイザーの利点
- 仕分けのプロで安心してまかせられる
- 単に分別するだけではなく、部屋をキレイに整頓することに長けている
- 最終的には依頼者が捨てるので、間違って捨ててしまうことが防ぎやすい
収納整理アドバイザーの欠点
- お焚き上げ等の遺品業務は基本やらない
- リサイクル・買取等の業務も基本やらない
- 依頼人が一緒になってやる作業が多い
プロの意見を聞きつつ自力で遺品整理をしたいという方には適した方法かと思います。逆にとにかくほとんど不要品で片付けるよりも捨てる作業を優先したい場合、時間的余裕がない場合は適さない方法といえます。
収納アドバイザーの料金は数社を調べたところ、
- 1時間 3,000円~5,000円。
- 1回3~5時間で、9,000円~25,000円(出張費別)
が相場でした。
骨董品買取業者
次に「骨董品買取業者」。これは料金がかかるというよりも、骨董品をいくらで買い取ってもらえるかという話になります。遺品の中から価値のある品を見つけてくれるという所で頼むことが多いです。
特性は、
骨董品買取業者の利点
- いらないものを無料で処分できる
- 買取価格がつき、お金がもらえることもある
- よくわからない遺品の価値を教えてもらえる
骨董品買取業者の欠点
- お焚き上げ等の遺品業務はやらない
- いらないものの処分が有料になることもある
- 信頼できる業者を見つけることが必須
遺品整理をしながらお金が欲しいという方には適した方法かと思います。逆に明らかに価値のない不要品ばかりで鑑定してもらうまでもなく、捨てる作業を優先したい場合は適さない方法といえます。
骨董品買取業者の料金は数社を調べたところ、
- 出張料・査定料・手数料 無料
- その場で現金払い
が相場でした。
買取価格がつきがちな遺品としては、
掛け軸、絵画、中国美術、茶道具、陶器、仏教美術、勲章・軍装品、書道具、金工作品、蒔絵・漆芸、彫刻作品、根付・印籠、カメラ、七宝、着物・和装小物、古銭・切手、時計、金銀製品、西洋アンティーク、御所人形、玩具・鉄道模型、古書、帝室技芸員作品
などがあります。
リサイクルショップ
次に「リサイクルショップ」。古美術・骨董品に類する高価な遺品ではないものの、捨てるにはまだまだ使えてもったいない遺品を買い取ってもらうサービスです。
特性は、
リサイクルショップの利点
- 骨董品買取業者よりは買い取られやすい
- 普段使いの日用品でも引き取ってくれる
- 不用品回収では有料なものも、無料で引き取ってくれることがある
リサイクルショップの欠点
- 買取以外の遺品業務はやらない
- 基本的に非常に安値で買い取られ、値段がつかないことが多い
- 引き取りを断られることもある
遺品整理をしていて、棚や机などまだ使えそうな遺品が多いという方には適した方法かと思います。逆に買い手がつかなそうな遺品が多い場合は不向きな方法といえます。
リサイクルショップの料金は数社を調べたところ、
- 出張料・査定料・手数料 無料
- その場で現金払い
が相場でした。
買取価格がつきがちな遺品としては、
トレーディングカード、フィギュア、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・ドラム洗濯機、液晶テレビ等の家電、ギター・ヴァイオリン等の楽器、エアコン・クーラー、AV機器、棚・机・椅子等の家具、貴重本・人気本等の書籍
などがあります。
家電は10年以内かどうか、家具は人気ブランドであることが査定の大きなポイントなようです。そのような遺品がある場合は、不用品回収に出す前に一度査定してもらうことをオススメします。
遺品供養(お焚き上げ)
次に「遺品供養(お焚き上げ)」。遺品の中でも故人が思い入れが強かった遺品や、神棚や仏壇など粗末に扱いにくい遺品に対し、供養をしてから処分する作業です。
神社やお寺に頼むのが一般的でしたが、最近は葬祭場やお焚き上げ業者、遺品整理業者が引き受けてくれることもあります。
特性は、
遺品供養(お焚き上げ)の利点
- 自分では心理的に捨てにくい遺品を捨ててくれる
- 遺品に対する料金体系が比較的はっきりしている
- 他の作業に合わせて一緒に行ってくれることもある
遺品供養(お焚き上げ)の欠点
- 基本的に値引きなどはできない
- 普通に不用品として支払うより割高になる
- 危険物、大型家電は供養できない
遺品整理をしていて、不用品として気軽に捨てられない遺品があるという方には適した方法かと思います。逆に遺品供養が必要な遺品などない場合は不要な方法といえます。
お焚き上げの方法には「現場供養」と「合同供養」の2種類あり、家や遺品全体を供養してもらう「現場供養」に対し、段ボール等で遺品を送って供養してもらうのが「合同供養」になります。
遺品供養(お焚き上げ)の料金は数社を調べたところ、
- 現場供養(1軒) 10,000円~70,000円
- 合同供養(1箱) 3,000円~10,000円
が相場でした。
神社やお寺に頼むより葬祭場やお焚き上げ業者や遺品整理業者に頼む方が高くなる時もありますが、遺品整理パックになっている場合、割安になることもあるので自分のやり方に沿った調査が必要です。
不用品回収業者
次に「不用品回収業者」。ゴミ処理業者、廃品回収業者ともいいます。
処分にかかる料金は各地域ごと、業者ごとに大きく違いがあり、処分する不用品の種類によって申込先や処分方法、運送費も違いが出てきます。
特性は、
不用品回収の利点
- 家まで不用品を引き取りに来てくれる
- 大型でも危険でもほぼすべての不用品を引き取ってもらえる
- うまくすると非常に安くてすむ
不用品回収の欠点
- 不用品を自分で選別しなくてはいけない
- 回収するだけしかしてくれない
- 事前にきちんと不用品を申告しないと追加ですぐ割増になる
遺品整理をしていて、不用品がたくさんあり一気に捨てたいという方には適した方法かと思います。自分で要不用を選別できない場合は適さない方法といえます。
不用品回収業者の料金は数社を調べたところ、
- 人件費(1時間当たり) 3,000円~5,000円
- 車両費(1回) 3,000円~8,000円
- 処分費(10㎏) 300円~500円
となります。
例えば不用品20㎏(300円×2)、作業人数2人(3,000円×2×2)、1トントラック1台分(3,000円)で16,000円くらいといった感じです。
さらに安くしたいなら手間はかかりますが、遺品1つに対し400円~3,000円程度で引き取ってもらえる地方自治体の粗大ごみの回収に依頼することをオススメします。
遺品整理業者
最後に「遺品整理業者」。上に挙げた遺品整理に関する作業を一手に引き受けてくれる最近増えた便利なサービスになります。
特性は、
遺品整理業者の利点
- 短時間で遺品整理を済ませられる
- 貴重品や思い出の品がある場所を特定することに長けている
- スムーズに作業が進むので精神的負担の軽減になる
遺品整理業者の欠点
- 慌ただしくて気持ちの整理をする時間がない
- 自分で遺品整理をするより費用が高くなりがち
- 杓子定規で定型的な作業をされがち
とにかく時間がなくて急いで遺品整理を終えたい、的確に作業をしてほしいという方には適した方法かと思います。逆にゆっくり丁寧に遺品と向き合いたい、安く済ませたいという場合は不向きな方法といえます。
遺品整理業者の料金は数社を調べたところ、
- 間取り1K 30,000円~60,000円
- 間取り1LDK 60,000円~200,000円
- 間取り2LDK 90,000円~300,000円
- 間取り3LDK 140,000円~400,000円
- 一軒家 190,000円~450,000円
が相場でした。
※ ゴミ屋敷のような状態、特殊清掃が必要だと料金が変わります。
「荷物の量」「処分品の種類」「買取品の有無」「期日」「建物の状況」「オプション」によって大きく価格が変動しますので、実際の料金は数社から無料見積もりをしてもらうことをオススメします。
「遺品整理業者」に頼む以外のオススメな作業方法
時間がない場合や遺品にこだわりがない場合、お金が多少かかってもかまわないという方は迷わず「遺品整理業者」をオススメしますが、そうではない場合、特に故人が著名な方である場合は遺品の扱いに気をつける必要があります。
そんな時は以下の順番で遺品整理をしていくことをオススメします。
- 身近に整理&区分け上手な人がいる場合は頼んで一緒に遺品整理を行う
- 形見分けを終え、不要な物だけにする
- 不要な物をまず最初に信頼できる「骨董品買取業者」に見てもらい、買取ってもらう。この時、価値のある遺品は手元に戻すのもアリ
- 次に「リサイクルショップ」に見てもらい、できるかぎり買取&無料回収してもらう
- 余った遺品でどうしても廃棄するのに心的不安があるものに関してのみ「遺品供養」に出す
- 残った不用品は行政の粗大ごみと不用品回収業者と価格と手間を比較して、安いか楽か好きな方法で出す
ポイントは、
整理&区分け上手な人を見つけること。
物に対する意識が高い人が身近にいてくれると、間違って大事な遺品を捨ててしまう危険性がぐっと減るのと、骨董品業者やリサイクルショップに安く買いたたかれてしまう危険性も減ります。
整理ビジネスでの関係ではなく、故人を知っている身近な人であるほうが適切な遺品整理を考えてくれるのでより良いです。ただ一点だけ、遺族が何も知らないからと遺品を取ってしまうような人を選ばないようにだけ気をつけましょう。
慌てて業者を探す前に、ぜひ身近に遺品相談ができ信頼できる人を見つけておきましょう。
まとめ
いかがでしたか?今回は、
「遺品整理」料金の相場について
をまとめました。
いきなり業者に頼むのではなく、自ら「遺品整理」に関わり、信頼できる人を見つけることが大切だと気づいていただけたかと思います。
この記事があなたの「遺品整理」のお役に立てたら嬉しいです。
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