著名な父が亡くなり、遺品を家に置いておけないのでどこかに寄贈したいのですが、そもそも「寄贈」ってどんな意味があるのでしょうか?
聞き慣れない「遺品寄贈」について、概念や語源などを調べてみました。
遺品を寄贈したいのだけれど、そもそも寄贈ってどんな意味なんだろう?と疑問に思っている方もいるのでは…と思い、今回は
知っておきたい「遺品寄贈」の概要
をまとめてみました。
どこかに遺品を寄贈をしたいのだけれども、実は寄贈の意味や使い方がよくわかっていないという方に読んでいただきたい記事です。
遺品寄贈とは
まず「遺品寄贈」とは、
という意味です。
次に「遺品」と「寄贈」とに分けて考えてみましょう。
「遺品」の意味
「遺品」とは、
・故人の身の回りのものや日常的に使っていたもの
・故人にまつわる持ち運べるもの全般
など、その人にゆかりのある全てのものを指します。
遺品の「遺」には死後に遺す、「品」には持ち運びできるという意味があり、生前の品は「遺品」とは呼ばず、持ち運びできないもの(故人の思想など)も「遺品」とは呼びません。
逆にいうと、故人にまつわる持ち運びできるもの全般は「遺品」なので、肉体の一部である髪の毛も「遺品」と呼びます。
その他スマホ・パソコンなどの電子機器から、お札・時計・刀などの骨董品まで「遺品」には様々な種類があります。
「寄贈」の意味
「寄贈」とは、
・(主として学校などの公共性の高いところに)品物を贈ること
という意味があります。
<詳細は明日調べる>
寄贈の概要
ここからは「寄贈」について、さらに詳しく調べていきます。
「遺品」や「遺品整理」について詳しく知りたい方は、
こちらの記事をご覧ください。
「寄贈」の使い方
主として学校などの公共性の高いところに品物を贈ること(大辞林 第三版)
(主として学校などの公共性の高いところに)品物を贈ること。贈呈。
出典:大辞林第三版(三省堂)
「主に学校などに品物を贈ること」を言います。
「寄贈」は、
「公共性のある場所へ品物を贈る」という点がポイントです。
「公共性」とは、
「社会全体が関わっている」という意味です。
そして、「品物」とは、
「人が使ったり利用したりできるもの」を指します。
つまり、みんなが関わるような学校や病院へ
人が使えるものを贈ることを「寄贈」と言うわけですね。
時代を語るものや骨董品、記念の品や遺品、又は寄付金などを公共機関や民間団体に寄贈・寄付する時など。
寄贈は寄付と似ている部分があります。寄付と寄贈の違いは、贈る物の違いです。
寄付はお金銭を贈る場合に使い、寄贈は物を贈るときに使用します。
しかし贈り先はどちらも公共性の高いところがほとんどです。
例えば画家が出身校に絵を寄贈する、古くなった本を図書館に寄贈する、自宅にある美術品を美術館に寄贈するなどとして使用されます。
このように公なところへの贈り物であって、個人に対しては寄贈という使い方はしません。
図書館や寺といった公共性の高い施設や団体への贈り物を指しています。考えてみれば、友人への贈り物のことを「寄贈品」とは言いませんから、対象が限定されるのも納得しやすいですね。
「寄贈」の方は贈った人の名誉をたたえ、贈った人の名前が入るネームプレートが貼り付けられたりしています。
寄贈とは、病院や学校、図書館や博物館などの公共性のある場所に、物品を提供することを言います。贈られる物品は、病院であれば車椅子、博物館であれば資料や化石、図書館であれば書籍、学校ではピアノや児童用図書など、贈呈先によって様々です。特に学校や図書館などでは年間の予算が限られているため、物品の贈呈は大いに喜ばれる傾向にあります。お祝いとは違うため、お返しの内祝いなどはありませんが、寄贈品に持ち主だった人の印を押すなどして、感謝の気持を表すことがあります。
「寄贈」の敬語
「寄贈」の語源
寄贈には以下のような語源があります。
まず「寄贈」の「寄」という感じには、よく使われる「身を寄せる、任せる」といった意味のほかに「ものを預ける、相手のものにする」という意味もあり、こちらが「寄贈」と関係してくる意味になります。
また「贈」は文字どおり「ものを贈りあたえる」という意味です。単に何かを郵送などで届ける「送る」とは違い、硬く言えば品物を贈与する場合に使いますね。
<明日調べる>
まとめ
いかがでしたか?今回は、
知っておきたい「遺品寄贈」の概要
についてまとめました。
遺品が手元に置いておけないからとすぐに捨てたり売ったりせずに、どこかに寄贈しようと考えるのは素晴らしい試みなので、是非そのお手伝いができればと思います。
この記事があなたの「遺品寄贈」のお役に立てたら嬉しいです。
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